これだけ文章題・算数の森

▶▶イメージ力を強くする文章問題で、学びを深めよう◀◀

ベストセラー「親力で決まる」(宝島)などの著者である親野智可等(おやのちから)先生の本に、こんなことが書いてありました。

「たとえば2年生の授業で、まだ九九を習っていない子に次のような質問が出されたとします」

「キャラメルを1人あたり3個ずつくばります。5人の子どもに配るとすると、ぜんぶでキャラメルは何個になりますか?」

ここで大切なのは、何とかして自分で答えを出そうとする意欲なのです。ところが、現実には子どもたちの意欲にはかなりの差があり、どうしていいかわからず、何一つしようとしない子もいます。

そういう子どもの多くは、「問題が示した場面のイメージ」が沸いてこないのです。

最近は親世代が子どものころに比べ、駄菓子屋でお菓子をかったり、複数の友達とお菓子を分け合ったり、親が肉や魚をお店で買い物するときのやりとりを耳にするなどの「算数的体験」が、不足していることが多いようです。

ですから、親から見れば簡単な問題でも、なかなか「場面のイメージ」が沸いてこない、ということはよくあります。

また、「1人あたり」といった言葉を、ご家庭で「文章題」を通して、「しっかりみにつけておく」ことが、「学校で習う算数を理解する」ためには、とても重要になってきます。


当会の教材は、文章題の中に「生活体験」をもりこむことにこだわりました。

例えば、「ミニトマトを明日の分は10個冷蔵庫にいれて、今日の分を同じ数ずつ分ける」といった設定です。

問題が解ける、解けないはあまり気にせず、当会の教材を参考にしながら、毎日の生活の中で、豊富な「算数体験につながるような

親子の会話」をしてください。

具体的には、「1冊120円のノートが、今セールで5冊400円だって。1冊あたりいくら安いのかな」(4年生の割合で登場します)「今1時間60キロで走っているけれど、あと10分したら何キロ走るかな」(5年生の速さで登場します)このような問いかけを、機会あるごとにお子さんにしてみてください。

まだ学校で習っていなくても、「日常生活の中で」それまで習った知識の範囲でも、考えることは可能です。

また日ごろから、ものさしや体重計、メジャーなどを使って、実際にものをはかったり、時計をよく見る習慣をつけることも大切です。


算数を学ぶと、論理的な「問題解決力」が身につきます。この「問題解決力」は、勉強をする上ではもちろん、社会においても、大きな力になります。

子どもたちにとって、算数を学ぶことは大変重要です。特に、解き方を覚えて解くのではなく、自分の力で文章を読解し、イメージしながら考えて解く「文章題」に取り組むことは、本質的な「論理的思考力」や「問題解決力」を身につけるために、とても重要です。

学校では、「かけ算を学習したら」それを利用している文章題を解くという形が通常です。

また市販のドリルには、最初から例題と、参考になる考え方や図がすでにかいてあります。

その図も、低学年から線分図など、抽象化しており、多くのお子さんの「算数嫌い」や「文章題苦手」の原因ともなっています。

これだけ文章題「算数の森」では、参考になる図はありません。子どもたちが自分で場面をイメージし、「何算で解くのかわからない」問題に取り組んでいきます。

当方は、2007年以降多くの学習相談にお答えしてまいりましたが、「学校の算数が難しい」というご相談は、小学3年生以降急激に増えます。(4年生以降はさらに急増します)

お子さんたちのつまずきポイントは、多くの場合共通しています。3・4年生では、「倍という考え方、単位の換算、はじめにもどる問題、工夫して計算する問題、□を使った式」などで、理解が難しいと感じるお子さんが多いようです。

この教材では、上記のようなお子さんたちのつまずきポイントをふんだんにもりこみ、数字はなるべく簡単にし、難しそうという先入観なしに取り組みながら、重要な概念はしっかりみにつくよう作られています。

(取り組みを習慣化したい、赤ペンで指導してほしい方には、郵便による添削サービスもございます。)

簡単すぎず、難しすぎず、5年生であれば「割合、倍数と約数、速さ、平均」など、各学年のエッセンスをもりこみ、「これだけはおさえておきたい」ポイントを、確実におさえることができるよう作られています。

最初は、「何もないところから」イメージするのが難しいと感じるお子さんも多いと思います。1学年下のレベルから、スタートしても徐々にイメージして解く力はついてきます。

楽しく絵図を描きながら、学年相当の「算数の力」を身につけていきましょう。

▶▶問題のサンプルです◀◀ 問題は各学年とも50問あります。問題文1問を解答用紙1枚に印刷してお届けします。

問題サンプル<1年生>

うさぎタウンでは、うんどうかいにむけて おだんごを つくります。
おだんごは ぜんぶで 30こ ひつようです。
まいにち 6こずつ つくるとすると、 なん日で つくることができるでしょうか。

問題サンプル<2年生>

うさぎのうさ太郎(たろう)、うさ次郎(じろう)のおけいこは、「うさぎのダンス」です。
先生(せんせい)は、「うさぎのダンス」がうまくおどれると、1(かい)のおけいこにつき、1このスタンプをおしてくれます。
教室(きょうしつ)では、1まいに8このスタンプをおせるカードをつかいます。
(いま)、うさ太郎(たろう)は、スタンプでいっぱいになったカードを6まいもっています。
うさ太郎(たろう)がこれまでにおしてもらったスタンプは、全部(ぜんぶ)何個(なんこ)でしょうか。

問題サンプル<3年生>

みみずのミーくんが住んでいるみみずタウンでは、今日から印刷業の仕事をすることになりました。
きかいもかってきました。
1分間に105まいの紙を印刷するきかいです。
このきかいは、1時間20分に何まいの紙を印刷することができるでしょうか。

問題サンプル<4年生>

あかりさんのクラスで、理科と社会のテストがありました。
あかりさんのテストの結果は、理科と社会の合計が162点で、理科は社会より10点低かったそうです。
理科と社会の点数は、それぞれ何点だったのでしょうか。

問題サンプル<5年生>

ぼくの町には、スタートからゴールまで10㎞のサイクリングコースあります。
午前10時にスタート点を出発し、時速12㎞で進みます。
午前何時何分にゴールに着くでしょうか。

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